メンテナンス

再塗装(塗りなおし)

再塗装について
木が腐る原因は、主に細菌や害虫の食害です。
これを防ぐには塗装の塗り直しで、再塗装の頻度で耐久性がかなり変わります。
1年に一度再塗装を。
木部塗装は塗膜で「酸素、水」を遮断します。
しかし、日照や風雨にさらされ、塗膜劣化がすすみ、撥水効果が薄れてきます。
再び水や酸素を遮断するために、再塗装することが重要です。

性能よりも回数

「高価な塗料の方が耐久性が高いですか?」という質問をよく受けます。
たしかに塗料性能の差はありますが、こまめな再塗装が耐久性の決め手です。
自動車のエンジンオイル交換と似たところがあります。
再塗装しなくても清掃だけでも効果があるようです。

用意するもの

塗料など用意するもの
ハケは大小2種類あると便利です。塗りにくい箇所は小さなハケで。
塗料を入れる容器はペットボトルでもOK。
塗料を攪拌させるため、塗装前に缶を逆さにしたり、棒でよくかきまぜます。

手 順

汚れやカビを取り除く。

塗装面を水やうすめ液できれいにして乾燥させる。

最下部や隙間、ドア枠や窓などの塗りにくい所から吸い込ませるように塗る。
タイニーハウスの塗装
再塗装は防虫防カビ防蟻に有効です。
キットハウスのメンテナンスは再塗装。
夏前に小屋の再塗装を。
展示品の塗り替えは2年ごとです。
日焼け、風雨のあたりやすいウッドデッキは再塗装を重点的に。

きれいに塗るには

塗料の量は計画的に

開封後は性能がおちますので使い切るように塗料量を用意しましょう。

塗装面を清掃しマスキングする

カビや古い塗膜が残っていると、仕上がりが悪くなります。
塗りたくない所はあらかじめマスキングします。

塗料はよく混ぜる

ムラ防止のため缶の底にたまりやすい塗料成分を棒などでよくかき混ぜる。

うす塗りで、塗りにくい所から

厚塗りはひび割れやムラのもと。塗料はうすくのばし複数回重ね塗りするように塗ります。
ムラや塗り忘れを防ぐため、細かい場所や塗りにくい場所から塗りはじめ、正面や広い面は最後に塗ります。

寒い日はさける

塗料性能がおちるので、5℃以下の時は塗装作業をさけましょう。

残った塗料は

廃棄は下水に流さず、紙や布にしみこませ、一般ごみとして処理を。保管は缶のフタをしっかり閉め、お早めにお使いください。

Liteタイプ2色の塗りなおし

組立後1年ほどのパネルハウス1818Lite(2色)の再塗装をご説明します。
塗装の塗りなおし(Liteタイプ2色編)

手順1,サブカラー材をはずす

最初にサブカラー材(隅木、破風板など)をはずします。
塗装の塗りなおし手順

手順2,劣化した塗膜を落とす

劣化した塗膜を落とすには、ステンレスたわしが使いやすいです。
塗装の塗りなおし手順
たわしや紙やすりを使用すると、より丁寧な下地処理が可能です。
塗装の塗りなおし手順

手順3,再塗装する

塗膜を落としたら再塗装を開始します。細かい部分を上部(高い所)から塗装。
2回塗りが基本の塗料は、1回目がよく乾燥してから2回目の塗装を。
塗装の塗りなおし手順

再塗装完了

サブカラー材を取り付けなおして再塗装完了です。
塗料はアサヒペンの「バリューコート(つや消し・空色)」を2回塗りしました。
(↓)写真は組みなおしているため、窓位置が変更されてます。
塗装の塗りなおし手順


木材腐朽の原因(メカニズム)

腐朽は錆などの化学反応(酸化)とは違います。
木材腐朽菌や木食虫類は、「酸素(O2)、水(H2O)」と「栄養素(木材)」の三種が揃ってはじめて分解(食害)活動が活発化します。
例えば「水車」や「木船」は意外に朽ちません。

これは酸素か水が欠乏し、腐朽菌活動が抑制されるためです。
空中では水が少なく(乾きやすい)水中や地中では酸素が欠乏します。
反対に木杭の地際は、「酸素、水、栄養素」の三拍子が揃うことで、最も腐朽が進みます。

木が腐る前に

この結果、地際や地上に置いた状態の木部が、最も腐りやすいと言えます。
よく屋外の木板の裏には、ミミズやわらじ虫などがびっしりと生息しています。
これが木材を最も腐朽させる環境です。
気温が上昇すると生物活動が活発化します。
本格的な夏を迎える前にメンテナンスしましょう。

木製品の防腐は水濡れ防止

酸素を常に遮断することは難しいですが、水は工夫次第である程度遮断できます。
パネルハウスはできるだけ水に濡らさない、乾きやすい設計です。

軒先にご注意

軒先のせり出しは、雨水のはね返りによる水濡れ防止のために計算されたサイズです。
せり出しが小さいと壁や壁下が雨水で長時間濡れて腐朽が促進します。
軒先も普及が早い箇所で、キットに水切り金物が付属します。

昔からある「雨どい」は、木材腐朽防止に有効です。
雨水の打ち返しや床下の通風、微生物の浸入を考え、一定の基礎高さが重要。
反面、床面が高くなると段差ができて不便になります。
基礎ブロックの高さには10~15cmがあります。
枕木等の踏み台を設置するのもよいでしょう。

こまめな再塗装

塗料の塗膜は上記の腐朽三要素を遮断します。
屋外では風雨で塗膜が劣化します。
できるだけ短期間で塗りなおすことが防腐効果が高いです。
清掃で汚れ(腐朽菌がひそみやすい)を取り除くだけでも効果があります。

ドアの調整

ドアの開きが悪い場合は、戸の上か下がドア枠にあたっていることが多いです。
原因は床の浮き沈みによる戸枠のゆがみで、これを調整することでほぼ直ります。
内部の基礎がドアに影響を与えていることがあります。
ガレージに重要なドアの調整

雪おろし

屋根の積雪が1mを超えたら雪おろしを。
氷や雪庇を無理にはがそうとするとアスファルトシングルが破れるので、屋根上の雪は20cm厚ほど残してください。
DIYキットハウスの雪おろし