■木材部位の名前と性質
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名前と性質
■辺材は根から吸い上げた窒素、リン酸、カリなどを含む水分を各部に供給する機能(水分通導機能)を有し、一部の細胞はまだ生きており光合成産物のデンプン等を貯蔵してい ます。このため、変色菌や腐朽菌、害虫などに侵されやすくなります。
■辺材の細胞は古い順から生活機能を失い心材化します。心材では全ての細胞が死に、また、心材化に際し生成された物質のため、 辺材より濃色(褐色、赤色、黒色など)である ことが多いです。
■木材の断面では、樹齢の軸に対して直角 に切断した横断面(
木口
面)、樹心を通る縦方向の縦断面を放射断面(
柾目
面)、年輪に 平行な縦断面を接線断面(
板目
面)の3方向があり、それぞれの断面方向で性質が異なります。
■板目材面において樹皮側を「木表(きおもて)」、樹芯側を「木裏(きうら)」と言います。
「木表」は「木裏」より木目が美しく、塗装をするにも適しています。
「木裏」は「木表」より硬いことや、磨きをかけるなどすると光沢性で優れております。
■年輪の切断面を「木口(こぐち)」、板材の側面を「木端(こば)」と呼びます。
柾目(まさめ)
板目(いため)
杢目(もくめ)
■年輪に対しほぼ半
径方向に取った板材
の木目。
■年輪に対しほぼ接線方向に取った板材の
木目。
■年輪、繊維、色が不規則で珍重される模様の木目。
木材(丸太・板材木表)の乾燥による「割れ」と形状の変化
■木材には石材や金属材に比べ、 欠点として「反り」や「縮み」がありま す。
乾燥時に細胞内の水分が発散し、 含水率が低下し水分を失った細胞 が急激に収縮します。これが木材の 「反り」「縮み」や「割れ」の原因とな ります。
■「割れ」を抑制する対策としては、 「背割り加工」「割れ抑制剤の塗装」 などによる方法があります。
■木材が収縮する場合、半径方向(柾目面)と接線方向(板目面)では収縮率が異なります。
しかし、「割れ」や「反り」を生じた木材においても強度の低下はないものと考えられております。
■含水率約30%の状態を繊維飽和点といいます。これ以下の時に含水率が下がれば「収縮」 し、増加すれば「膨張」します。繊維飽和点以上では「収縮」も「膨張」も起きません。
出荷時の円柱加工材等の丸太製品は板材に比べて乾燥がなかなか進まず、ほとんどが含水率約30%以上です。丸太材の人口乾燥は、表面含水率を下げれても均等的に下げるのは難しいと言えます。
設置環境条件と木材への影響
設置条件
模式図
設置条件における木材への影響
地 中
(腐りにくい)
●完全に地中に設置された場合、酸欠状態
となり木材は腐朽しにくいです。
水 中
(腐りにくい)
●完全に水中に設置された場合、比較的低
温であり、酸欠状態となることから木材は腐
朽しにくいです。
地 上
(やや腐りやす
い)
●日照・降雨・風雪等の気象条件の影響を
受けやすい箇所で変色、乾燥ひび割れ等が
進行しやすく、これらは腐朽による劣化を進
行させる要因ともなります。
水 際
(腐りやすい)
●乾燥湿潤を繰り返す箇所であり、乾燥ひ
び割れ等や腐朽による劣化が進行しやすい
です。
地 際
(腐りやすい)
●乾燥湿潤を繰り返す箇所であり、細菌や
微生物の栄養分の補給も容易であるため
腐朽による劣化の進行が早いです。
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